カスタマーハラスメントは増加傾向との実態調査

物流トピック

全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協)は、カスタマーハラスメント(カスハラ)の悪質クレーム・迷惑行為に関するアンケート調査を行いました。

全国の公共交通機関や物流、観光産業の現場で働く20,908名が回答し、「直近2年以内に迷惑行為・悪質クレームなどのカスハラ被害経験がある」は全体のほぼ半数、トラック業界では、26%でした。タクシーや鉄道では「土下座の強要」や「暴力行為」が多く、トラックでは「SNS・インターネット上の誹謗・中傷」が多くなっていました。

トラックでは「制限速度を守って運転しているのに、一般の乗用車に後ろにつかれると、前が見えない分、すぐにあおり運転されてしまう」という訴えもありました。

下の図は「被害体験後の心身の状態」を聞いたものです。嫌な気分のまま仕事をするのは、生産性にも安全性にも問題があります。

正当な理由なく悪質なクレームを受けてしまった時には、正しい主張をしても通用するとは限りません。一人で対応しようと無理をせず、仲間や上司に相談したりして、嫌な気分をリセットするようにしましょう。

※湯浅コンサルティング作成