社長対談:湯浅和夫氏(株式会社湯浅コンサルティング代表取締役社長)③

物流トピック

(写真左から湯浅社長、渡部社長)
前号からの続きです。「物流危機」と言われますが、今後、物流はどうなるのか。物流事業者はどうあるべきか。渡部社長がかねてより敬愛しているという湯浅和夫氏との対談により、方向性を探ります。

 

社長
社長

湯浅先生からは「物流はないほうがよい」と学びました。

これは丸協社員にもぜひ頭に入れてもらいたい。

物流は重要な不可欠な機能だが「やればやるだけ価値が生まれる」ものではない。いかに必要最小限の物流で、求められる役割を果たすかが大事です。

 

 

湯浅社長
湯浅社長

その考え方は、いまの物流危機への対応にも役立ちますね。

 

社長
社長

安藤小四郎先生から学んだことは私の心の支柱になりました。

運送業の経営に必要なことは何やと思う?」と問われ、私は、品質、教育などと答えました。それなりによい答えではと思ったのですが、安藤先生はどちらも否定し、静かに「情熱」と言われました。

 

湯浅社長
湯浅社長

古武士のような方でしたね。

お会いするたびに背筋を正さねばならない気持ちになりました。

社長
社長

物静かな表情の中に、いつも強い覚悟や情熱を感じました。

あの情熱がなければ、物流大学校のようなプログラムもたくさんの卒業生たちも生まれなかったと思います。

実は、お見舞いに伺った際、眠っておられたのですが、看護士さんが起こして下さり、お話することができました。「運送業のために頑張れ」と活を入れられました。

その翌日に訃報を聞き、本当に驚きましたが、最期に頂戴したメッセージは忘れられないものとなりました。

 

 

安藤小四郎先生のお葬式の会場には、物流大学校で渡部社長がパネリストをしておられる写真が飾られていました。安藤先生にとっても渡部社長は頼もしい「生徒」だったに違いありません。