トラックからのケース荷下ろしを自動化するロボット、実用化へ

物流トピック

2024年問題対応が注目される中、荷役作業を自動化・省力化する技術には政府の助成も計画されています。2023年8月、トラックからのケース荷下ろしを自動化するロボットの発売が開始されました。

商品名は「TruckBot」(https://www.mujin.co.jp/news/7781/)。ゾウの鼻のように伸縮自在なアームが車室内に差し込まれ、上下左右に動いて段ボールケースを1つずつ取りおろし、ベルトコンベアに流します。

物流ロボットの世界を牽引するMujin社(本社東京)が、米国で先行販売し、日本向けにも23年内には公開予定だそうです。

ケースの端や底を側面から3D認識する技術、ケースを吸盤で引き寄せた後に、反転して板上を素早くスライドさせるアームの動きなど、TruckBotにはMujin社が10年以上かけて蓄積してきた技術が結集されています。「人が行うより速く、確実に」を目指して、22kgまでのケースを1000ケース/hのスピードで取り下ろす能力を実現したそうです。今後の動きにも注目です。

  

吸盤が付いたアームがケースを引き寄せ  →スライド板面上に載せ終わると  →  吸盤は板面下に隠れ、ケースが押し流される  

※湯浅コンサルティング作成