”丸投げ”されていますか?

物流トピック

2022年6月号のロジビズは「脱・丸投げ」特集です。多くの荷主企業が物流を ”丸投げ” していたことを反省し、何とかせねばと考えている、あるいは、「このままでよいか考えましょう」というロジビズのメッセージです。物流危機が現実的に近づいてきたからこその特集といえるでしょう。

近い将来、皆さんの荷主からも「物流を持続可能にするためにどうすればよいか教えてくれ」という依頼があるかもしれません。そういう時は問題改善のチャンスです。日頃からデータを収集しておくとよいでしょう。荷主と共に改善に取り組むことが有効な内容としては、たとえば、下記のようなものがあります。

①在庫管理の不徹底による保管状態・作業効率の悪化

②作業料のブレ

③荷主からの入出荷・情報伝達の遅れ

①が起こっていると、出荷のない商品が長期間、倉庫内に滞留し、保管スペースの圧迫、作業効率の悪化を招きます。在庫状況をアイテム別に出荷と対比して「何日分」あるかみてみると、問題の可視化が可能です。下の表はある倉庫の実態です。明らかな過剰在庫がありますね。

②や③は残業や日常的な多めの人員確保を招きます。

荷主は自社の作業や販売優先で物流量の平準化への意識が薄いことが多いのですが、コストダウン、持続可能性の点からも、平準化への意識喚起は有効です。

※湯浅コンサルティング作成